IT管理者へ: 組織全体をPublisherから移行する
Microsoftは2026年10月1日に、Microsoft 365からPublisherを削除しました。Office 2021とLTSC 2021に含まれる永続ライセンス版のサポートは、2026年10月13日に終わります。Microsoftによれば、インストール済みの永続ライセンス版はその日以降も動き続けますが、サポートの対象ではなくなります。IT部門にとっては、ファイルサーバー上の.pubファイルを開けるパソコンが毎月減っていくこと、そしてヘルプデスクへの問い合わせがすでに始まっていることを意味します。
この記事は、共有ドライブのある50人から500人規模の組織向けの計画です。4つの段階があります。ファイルを見つける、フォルダごとに何に変えるかを決める、変換する、何が変わったかを社員に伝える。
手順1: .pubファイルを見つける
一覧がなければ、移行は計画できません。1つの共有であれば、Windowsのエクスプローラーで*.pubを検索すれば、簡単な確認はできます。本格的な棚卸しには、PowerShellで並べ替えや共有ができるファイルを作れます。
Get-ChildItem -Path "\\fileserver\shared" -Filter *.pub -Recurse -ErrorAction SilentlyContinue |
Select-Object FullName, Length, LastWriteTime |
Export-Csv -Path "C:\temp\pub_inventory.csv" -NoTypeInformation
それぞれの共有に対して実行してください。リダイレクトされたホームフォルダを使っている場合は、そちらにも実行します。CSVを開いて、フォルダごとにまとめます。たいていは、いくつかの部署がファイルの大半を持っていることが分かります。
1つ、除外すべきものがあります。.pubという拡張子は、id_rsa.pubのようなSSH公開鍵にも使われます。これらは小さなテキストファイルで、多くは.sshフォルダにあります。Publisherの文書ではないので、そのままにしてください。
LastWriteTimeの列も役に立ちます。何年も誰も変更していないファイルは、アーカイブ用の資料です。直近1年のうちに変更されたファイルは、おそらく現役のひな形です。
手順2: フォルダごとに形式を選ぶ
ファイル単位で決めるのは現実的ではありません。フォルダ単位で、フォルダの持ち主と一緒に決めてください。
アーカイブのフォルダはPDFにします。古いお便り、過去の行事資料、完成した報告書は、誰でも、どのデバイスでも読めて、印刷されたとおりに見えるべきです。当サービスのPDFには、選択でき、検索できる本物のテキストが入っているので、社内の検索インデックスや、テキストを索引化する文書管理システムでも使えます。
現役のひな形のフォルダはWordにします。Publisherでお便り、チラシ、書式を作っていた社員は、すでにお持ちのWordで編集を続けられます。変換したWordファイルでは、テキストボックス、画像、表が元の位置に残ります。詳しくはPublisherからページの画像ではなく編集できるWordへをご覧ください。
マーケティングやデザインのチームがInDesignやAffinity Publisherを使っているなら、そのフォルダはIDMLにします。LibreOfficeを使うユーザーがいるなら、ODGがLibreOffice Drawで開きます。
これは、Microsoft自身が提示した廃止に向けた助言と一致します。閲覧にはPDF、編集にはWordです。
手順3: 変換する
方法は3つあります。作業の規模とデータの方針に合うものを選んでください。
Microsoftは、.pubファイルをまとめてPDFに変換するPowerShellスクリプトを提供しています。変換にはPublisherを使うので、実行するマシンにPublisherのインストールが必要です。出力はPDFのみです。Publisher 2021かLTSCのマシンがまだあるなら、アーカイブのフォルダにはこれが妥当な方法です。
pubconvert.comのウェブサイトは、Publisherのインストールが不要です。PDF、Word、IDML、ODGを出力します。1つのジョブは20ファイル、2 GBまでです。自分のフォルダを変換したい部署や、数回に分けて数百ファイルを変換したい場合に向いています。アップロードしたファイルは変換またはダウンロードが終わると削除され、放棄されたジョブは1時間以内に削除されます。すべての機能のご利用は$49の1回払いで、変換ジョブは何回でも行えます。1ジョブあたり20ファイル、2 GBまでです。
大きな共有には、Microsoft StoreのPubConvert for Windowsアプリが適しています。同じエンジンをお使いのパソコン上で動かし、ウェブサイトのジョブの上限なしに何千ものファイルを1回のバッチで変換し、何もアップロードしません。出力はPDF、Word、IDML、ODGです。Storeでの別の1回払いの購入です(米国では$48.99)。文書をネットワークの外に出せないというデータ方針があるなら、この方法を使ってください。
どの方法でも、まずパイロットを行ってください。各部署から20ファイルを選びます。見つけられる限り難しいものを含めてください。カレンダー、小冊子、WordArtのあるチラシ、1990年代後半のファイルなどです。エンジンは、Publisher 97、98、2000、2002とそれ以降のファイルを読み込みます。結果は、ファイルを作った人と一緒に確認してください。誰よりも早く問題に気づきます。
.pubの原本は残してください。ストレージは安く、あとからもう一度変換できるファイルは、削除したファイルよりも価値があります。
手順4: 社員に伝える
問い合わせの大半は、短い一覧の質問から来るので、聞かれる前に答えておきましょう。全社員への短いメッセージで足ります。PublisherがMicrosoft 365からなくなったこと、古い.pubファイルは変換済みで、同じフォルダの原本の隣にあることを伝えます。アーカイブのファイルはPDFになり、ほかのPDFと同じように開くことも伝えます。ひな形はWord文書になり、新しいお便りやチラシはそこから作り始めることも伝えます。フォントが違って見える場合は、たいていそのパソコンにフォントが入っていないためだと説明してください。Wordファイルには元のフォント名が残るので、フォントをインストールすれば直ります。最後に、見落とした.pubファイルを見つけた人には、メールで回さず、ITに場所を知らせるよう頼んでください。
それから、新入社員向けの資料を更新し、最後の永続ライセンス版を引退させるときに、標準イメージからPublisherを外してください。
共有にあるファイルを無料でプレビューして、バッチを計画する前に仕上がりを確認してください。