PublisherからInDesignまたはAffinityへ:IDMLという選択肢
今のPublisherユーザーには2種類います。一つ目は、古いファイルを最後に一度開いてPDFにして印刷して終わり、という人。二つ目は、今も作り続けている人。毎月のニュースレター、次のシーズンのメニュー、募金活動のチラシ。この人たちに必要なのは古いファイルの変換だけではありません。作業を続ける場所が必要です。
そういう人にとってPublisherの真の後継はページレイアウトソフトです。デザイン事務所ならAdobe InDesign、一度買えば自分のものになるソフトが欲しいならAffinity Publisher(Publisherが好きだった人には刺さるはずの話です)。
問題は常に、既存のドキュメントをそこへ持ち込む方法でした。どちらのソフトも.pubファイルは開けません。12ページのニュースレターを新しいソフトに打ち直すのは、誰だって週末にやりたい作業ではないでしょう。
そのためのIDML変換です。
IDMLとは何か
IDMLはInDesignがレイアウト交換のために定めたオープンな形式です。Affinity Publisherも読み込めます。完成したページの"写真"であるPDFとは違い、IDMLファイルはすべての要素が何であるかを知っています。これはこの座標にあるテキストフレーム、これがそこを流れるストーリー、これは4列の表、この画像はここにこのサイズで配置されている。そういった情報です。
だから開けば、見出しをクリックして書き直せます。写真をドラッグできます。ページを追加できます。スナップショットではなく、作業中のドキュメントです。
引き継がれる内容
私たちのエンジンは.pubファイルを直接読み込み、ドキュメントをIDMLとして再構築します。正しいサイズのページ、フォント・サイズ・色・配置がそのままのテキストフレーム、正確に配置・拡大縮小された画像、行列のある表、マスターページ、重なり合うオブジェクトの重なり順。リンクされたフレームを流れるテキストは引き続き流れます。
この変換を数千件の実際のドキュメントに対して行い、元のファイルと並べて比較しました。ほとんどのファイルはレイアウトが保たれた状態で届き、すぐ編集できます。
正直な注意点を言っておきます。いつも注意点はあるものです。
- フォントはあなたのコンピューターに存在している必要があります。ファイルに使われているフォントが手元にない場合、レイアウトソフトが代替フォントを当てて、どれが必要かを教えてくれます。古いPublisherドキュメントにはOffice 2003に同梱されていたフォントが多いので、確認のダイアログが1〜2回出る覚悟はしておいてください。
- WordArtと一部の画像エフェクトは、編集可能なエフェクトではなくグラフィックとして引き継がれます。見た目は正しいですが、変更したい場合は新しいソフトのツールで作り直すことになります。
- 組み込みのカレンダーウィザードのようなPublisher独自の機能は、普通の表とテキストになります。編集はできますが、もう魔法ではありません。
使い方
.pubファイルをアップロードして出力形式に「InDesign」を選び、.idmlファイルをダウンロードして、Affinity Publisher 2またはInDesignで開く。これだけです。AffinityはIDMLを通常の「ファイル > 開く」ダイアログから開けます。インポートプラグインは不要です。
どちらのソフトを選ぶかについて:Affinity Publisherはよい夕食1回分くらいの価格で一度きりの購入です。Publisherからの移行者が必要とするものはほぼ網羅しています。InDesignはプロ向けのサブスクリプションソフトです。どちらも半日使えばPublisherより使えると感じるはずです。
ファイルを無料でプレビューできます。ニュースレターがきれいに届けば、2026年10月は締め切りではなくただの月になります。